Functional Electrical Therapy for Hemiparesis Alleviates Disability and Enhances Neuroplasticity

 

 

脳卒中後の後遺症として上肢の運動・感覚障害があり、永続的な障害として残る場合もある。機能的電気刺激(FES) は、麻痺肢の運動機能を改善させる方法として知られているが、そのメカニズムは知られていない。本研究では、20名の慢性期脳卒中患者(53±6歳、発症後年数2.4±2.0年)に対して本治療がもたらす改善において神経可塑性が関係しているかを検証した。今回、治療群(FES群)と従来の理学療法群(PT群)に分けた。両群共に2週間、1日2回上肢の治療を行った。評価は、手の行動運動機能評価と経頭蓋磁気刺激を用い、介入前、介入後、6ヶ月フォローアップ時に計測した。介入後にFES群で皮質脊髄の促通と新たな筋反応が麻痺側上肢にみられたが、PT群にはみられなかった。行動的にも、FES群では運動速度時間が早くなった。少人数で統制されていない被検者ではあったが、麻痺側の電気治療で増大した機能的な運動は、皮質脊髄の促通としてみられたように神経可塑性を促し、麻痺側運動コントロールを改善させる可能性がある。

 

 

 

 私も実際の現場で使っているが、慢性期患者においても、ある程度の効果は2週間程度でみられており、Br-stageII程度に最も有効的であると感じられるが、ADLに汎化されるまでには至っていない。そのため、長期的に継続していき、経過を追っていきたい。

 

 

 

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21878747