第9回作業療法神経科学研究会学術集会開催のご案内

 

第9回作業療法神経科学研究会学術集会

大会長 澤村大輔 (北海道大学)

 

この度,第9回作業療法神経科学研究会学術集会を2024713日(土)に北海道大学大学院保健科学研究院にて開催させていただきますことを御案内申し上げます.テーマは,「臨床と基礎の融合によるエビデンスの共創」とし,2つの特別講演および指定討論を一般演題のセッションと併せてご用意いたしました.

本研究会は今年で設立より11年目を迎えます.近年は、世界でも類をみない超高齢社会の到来や基礎科学、医療技術の目まぐるしい進歩など作業療法士を取り巻く環境が大きな変革期に突入しているものと考えております。この変革期においては、果たすべき役割の複雑化、発展を遂げる基礎科学や医療技術に追随し、それを臨床で活用できる知識・技術が求められるようになってきています。将来を見据え、進むべき方向を見定める必要がありますが、これは我々が、偉大な諸先輩方が築かれてきた既存のエビデンスの上に更に確固たるエビデンスをもう一つ積み上げることを要求されている状況であると私自身は捉えております。そして、臨床の作業療法士、作業療法分野の研究者、また基礎科学や医理工学分野の研究者の多分野融合により叡智を結集してこの課題に挑戦することで大きなイノベーションを起こせるものと信じております。この学会がそのイノベーション創出の一つのきっかけとなれば幸いです。

特別講演には、リハビリテーションの臨床において先駆的に最新の医療技術を取り入れた臨床研究、臨床実践経験を豊富にお持ちの向野雅彦先生、非侵襲的脳刺激法をはじめとする基礎研究を精力的に実施してこられた中薗寿人先生をお招きしております。指定討論にはお二人の先生、また参加者の皆様と自由にディスカッションできる場を設けており、更なる臨床と基礎における融合とシナジーが生まれることを期待しております。

 

本学術集会が,臨床家と研究者間の交流,更なるリハビリテーションの発展に資する貴重な成果発表,または情報収集の場として貢献できることを心から願っております.本学術集会が実りあるものとなりますように,多くの皆様のご参加をお待ちしております.